みうらじゅん氏が2012年から週刊文春で連載していた「人生エロエロ」の現時点で書籍化された下記7冊を読破。すべて図書館で借りて。
・されど人生エロエロ
・ラブノーマル白書
・ひみつのダイアリー
・メランコリック・サマー
・ハリネズミのジレンマ
・アウト老のすすめ
一方、著者は自分の「いわゆるフツーではない老人のロールモデル」として、ネットでもインタビューや対談などをちょいちょい読んだりしており、一連の書籍を順に読んでいくと著者の老いの過程に触れるような一面もあり、自分の数年前から現在と重ねたり(具体的な内容で重なることはほぼ不可能だがメンタル的に)、これからの先をぼんやり考えたり。
基本的にはDS(どうかしてる)系のエロネタなので、なにかためになるかというとほぼならないが、読み始めたのがメンタルが不安定な時期で、エロ噺にかなり救われたように思う。延々と続くエロ噺をひたすら読んでると「なんだか自分を許してやりたくなる」気分になったような気がした。やはりエロには普遍的な力あるのだろう。
一生分のエロ噺をまとめて読んだ気がするので、もう当分エロ噺はいらないかもしれない。
ちなみに、いまはそれほどでもないようだが、かつて「アウト老のすすめ」はどこの図書館でも人気で予約待ちが多かった。
実は今回とは別に昨年この本を予約したことがあり、数ヶ月待ったわりに本の状態がキレイだったことを考えると、たぶんタイトルから「何か気の利いた老い方のヒントが書かれてるのではないか」と予約したものの読んでみたらDSエロ噺オンパレードであまり読まなかった人が多かったのではないかと想像する(というかその時の自分がそうだった)。そして今回改めて手にした本もやはりまだキレイだった。
ちなみに雑誌の連載は昨年の8月で終了しており、その後「アウト老のすすめ」という連載になっているらしい。著者は昨年67歳でエロネタも卒業ということだろうか(雑誌で連載を読んでない)。
コロナ禍から伸ばしてきたというヒゲなどの風貌もさることながら、CSで「みうらじゅんのザ・チープ」というシニア向け番組もやってるし、「老いるショック大賞」という本も出してるし、11月に「ファンタ爺のめざめ」という本を出すらしいし、もうテーマの中心が「老い」にシフトしてる感じ。
なお、今回読んだ書籍「アウト老のすすめ」は連載「人生エロエロ」からのもので新連載「アウト老のすすめ」からではない(書籍は昨年4月発行)のがちょっとややこしい。
また、定番の各エッセイ冒頭の「人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた」がこの本ではカットされているところからも「人生エロエロ」感を敢えて薄めているようにも感じる。
気になっているのは、書籍「アウト老のすすめ」以降の最終回までの連載分の書籍化はされるのだろうか、と。もう新連載始めちゃったから次の書籍化はやはり新連載からだろうか。
「もう当分エロ噺はいい」などと云いつつ、できれば最終回までの連載も書籍化(できれば総括的な書き下ろしエッセイ付きで)してくれないものだろうかと思う今日この頃。