『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』(スティーブ ソレイシィ、大橋弘祐著)を読みました。
インデックス投資をしてる人なんかは、タイトルから『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください』(山崎元、大橋弘祐著)
と同じ出版社(文響社)から出ていて、大橋弘祐さんが共著というのも同じです。
スティーブソレイシィさんは、わたしが毎週聴いてるNHKの語学ラジオ放送『英会話タイムトライアル』で講師やってます。
この放送はよくできていて、ちゃんとやれば日常会話が身につきそうな構成になっていて、その講師が書いてる本を読んでみたいと思ったわけです。
他の大橋弘祐さんの『難しいことはわかりませんが~』シリーズ同様、大橋さんとの対話形式で進められ気軽に読める本でした。
著者は、日本の英語教育について、
・受験のための勉強
・評価のための勉強(TOEICなど)
・まやかしの英語教材(「聞くだけで~」「2週間で~」など)
などを取り上げ、マイナーな英語パズル対策や勉強した気にさせるだけの教育ばかりで、使える英語を教えていないことに「正義が欠けている」とバッサリ切り捨てて、「釣り竿表現」や「枕言葉」「連続文章」など具体的な例を挙げて、オンライン英会話などで英語を話す力を鍛えていく方法などにについて書かれてます。
なお、わたしの英語学習の目的は話すことではなく、ニュースやインタビューのリスニングなのでオンライン英会話をやる予定はないですが、一般的な英語学習関連の本には書かれてないようなネイティブスピーカーならではの視点が満載です。
興味深いのは、リスニングのために海外ドラマを観ることを勧めているところで、
・長い時間、英語に触れることになる。
・同じ主人公なので、声やイントネーションを繰り返し聴くうちに聴きとりやすくなる。
などことを理由に挙げて、
・最初、字幕なしで観て、その後英語字幕で観る。
・気になったセリフをメモしたり話してみたりする。
など自分に合ったやり方を工夫するとより早く聴きとれるようになるとのこと。
ただ、それをやったとしても、
・言ってることがほとんどつかめるようになるのが3年くらい。
とやはりなかなか道は険しいそうです。まあ、あたりまえですけど。だからこそ飽きずにハマれるドラマということなんでしょうね。
ちなみに、スティーブさんがコーチして話せるようになった人は海外の映画やドラマを見て習得した人が多いそうで、スティーブさん自身も「元気が出るテレビ」や「みなさんのおかげでした」のようなバラエティー番組で日本語を覚えていった経験があるそうです。
う~む、なにかハマれそうなドラマか映画はあるだろうか。