先日満を持して買った中華アンプが翌日壊れました。
その後は、従来通りPC用のアクティブスピーカーのアンプ部を使ってたんですが、なんかおもしろくない。で、1986年製の古いAVアンプを改めて使ってみることに。
ただ、このAVアンプの問題は音が出たり出なかったりして不安定ということ。
音が出ないなーと思ってボリュームを上げると突然出たり、片方からしか出なかったり、片方だけ音量が小さいみたいなこともしばしば。今回使ってみるもやはり相変わらず。
以前、調べたところではコンデンサの劣化でそういうことが起こるみたいな話があったものの、どのコンデンサを交換すればいいのかわからず放置。
今回、改めて調べたらスピーカー用のリレーの方が原因として有力なことがわかってきました。
ネットで奇しくも同機種のアンプで同様の症状を抱えていた人がリレーを交換することで復活したというのも見て、がぜんリレーをなんとかしようという気分に。
ただ、このアンプのリレーはもう流通してなくて互換品は900円くらいする模様。
ネットで調べた範囲では、このリレーってやつはアンプの電源オン・オフ時や不具合などで大電流がスピーカーに流れてスピーカーが壊れないように保護するものらしい。
そのためにリレー内のコイルで端子を時間差で接続する仕組み。音が出なくなったりするのはこの端子の接点の汚れや劣化が主な原因らしいと。
この接点を掃除してる人もいるようだったので、まずはこれをやってみることに。
なんだかんだで20〜30本くらいネジを外しつつも、リレーが半田付けされた基盤を外すのはやっかいそうだったので、基盤上のリレーの外装を半分破壊しつつ外して接点を掃除。
接点復活剤は持ってないので代用品としてCRC556をコピー用紙に吹き付けて擦ってみると煤のような汚れが紙に。
おっこれはええんでないかい、と思い仮組みして音を出してみるも全く音が出ない。というか電源を入れたら接続するはずの接点の端子がピクリとも動かない。
まじまじとリレーを眺めたらコイルにほつれのようなものが見える。ドライバーで触れてみると明らかにコイルが断線している。たぶんケースをこじ開ける過程で差し込んだドライバとかで切ってしまったぽい。やっちまいましたな。
というわけで、あっさりリレーはお亡くなりになりました。
まあ考えてみれば、コイルが機能しなくても接点が繋がればスピーカーから音が出るわけで、スピーカーに大電流が流れて壊れたところで捨てるつもりのラジカセから取り出したユニットで作った自作スピーカーでそれほど痛手ではなく接点を常時接続で固定することに。
まずはコイルを押し下げて接点を接続状態でセロテープでコイルを固定して音が出ることを確認。でもセロテープだと弱いようで数時間したら接点が離れてしまう。
で、接点自体を接続状態で細い針金で巻いて固定、さらにその上からセロテープで巻きました。
とりあえず施工から約2日経過してますが接点は繋がった状態をキープしてます。
心配していた電源オン時のポップノイズはありますが、小さい音でカサカサッという感じなのでひとまず大丈夫かなと。電源オフ時のノイズはなし。ちなみに関係あるかはわからないけど念の為ボリューム最小で電源オンオフしてます。
肝心の音の方は途切れたり小さくなったりすることはなく、音質も固定前より音圧的な張りがある気がするし、なにより安定感がある。
まあ自分で手を入れた可愛さプラシーボ効果もあるかもしれないが、単に接点を固定しただけなら以前とさほど変わらないであろうと考えると一応接点を掃除した効果は多少あるのではないかと。
しばらく様子を見ます。