キクタンを始めてはみたが
先日から『聞いて覚える英単語 キクタン TOEIC Test Score 600』(一杉武史著)を始めました。
5月の終わりくらいにこのキクタンで英単語の習得を始めて、10日くらい経ちます。
聴くだけで憶えられるほど甘くない
この教材はCDを聴きながら単語を憶えるという発想のように感じますが、当然のことながら聴くだけで覚えられるほど甘くはありません。
わたしの英語学習の目標がリスニングにあるので、聴く&復唱を中心にしていることもあり、本を開いて学習することはあまりなく、自宅にいるときは支障がない限り、このキクタンの音声を流し続けて家事などをするようにしています。
ただ、このやり方では知らなかった単語について、ときどき注意が向いたときに意識がそこに入ったあと、しばらくしてから再度その単語を聴いたときに「この単語はわかるようになったかな」という実感のようなものが得られることがあります。
しかし、発音や利用する状況がイメージしにくいような馴染みにくい単語は、いつまでたっても覚えられないる感じがしていました。
ただ聴いて覚えるのは効率的でない気がする
憶えられない単語を習得するために音声を繰り返し聴いていると、すでに憶えた単語を何度も聴くことになります。
これはこれで記憶の強化にもつながる気もしますが、まだ憶えきれてない単語の習得という意味では時間的効率が悪いです。
そこで考えたのが、単語帳による学習です。
根性で憶えることはやりたくない(できない)
前述のように聴く&復唱を基本としているので本を開いての学習はしたくないのと、もともと英語に限らずモノを憶えるときに単純に丸暗記するのが得意ではなく、憶える対象の背景などとセットに憶えるようにしてきたこともあり、英単語もただ単に意味とセットにして憶えるだけというのは苦痛でしかありません。
なので、昔から文房具店にあるようなリングクリップに紙片を束にして裏表で単語と意味を覚えるような学習をしたことはほとんどありません。
Anki というアプリ
で、このITが進んだ時代で、もっといい暗記方法があるのではないかと思い見つけたのが、Anki というアプリです。
このアプリは、単純に単語帳的にも使えますが、自分の感覚で「間違った」「時間がかかって正解したがあと何回かトライしたい」といった回答の選択をすることができます。
忘却曲線を用いた出題頻度
その回答に応じてアプリ側でしばらく時間をおいて再度同じ単語を表示して(忘却曲線を用いた出題頻度らしい)再学習することで記憶の定着・強化を促すことができるようになっています。
これをやることで、自分がその単語を自信をもって理解したと思えるまで繰り返し学習できるわけです。
どうしても覚えられない単語のふるいわけ
わたしの場合、何回やっても正解できない単語というのは、利用するシチュエーションのイメージがわかないとか、発音がややこしい、つづりがわかりにくい、すでに知っている単語とのイメージが違うなど、それはそれなりに理由があるわけです。
そういう単語をどんどんふるいにかけていくことで、本当に苦手な単語が絞り込まれていったあとに残った単語が残ります。
そういった単語について、例文を登録してイメージしやすくするとか、発音の音声ファイルを追加したりといったことがこのアプリでできるようですし、アプリ外でも辞書をひいて調べたりするなどといったことをすることによって、自分に馴染ませるといった工夫ができるのがこのアプリの良さではないかと。
PCでもスマホでも進捗状況を共有して学習できる
さらにこのアプリはクラウド環境が整っていることが非常にすばらしいです。
AnkiWebというWebストレージとWebアプリを兼ねた環境があり、ここにPCのAnkiアプリで作った単語帳をアップロードして進捗状況なども同期することができます。
このAnkiWebは、それ自体で単語帳Webアプリとして学習できますし、Android用無料アプリの AndDroid というアプリで同期することにより、PCで学習した進捗状況を維持しながらスマホでも学習することができます。
これにより、
・PCでもスマホでも進捗状況を共有しながら学習できる(どこでも無駄なく学習できる)
・同期しておけばスマホでオフラインで学習ができる
というメリットがあります。
他のフラッシュカードアプリをたくさん見たわけではないので、もっとすごいアプリがあるかもしれませんが、わたしが見た限りでは、こういったマルチデバイスのシームレスな学習環境が提供されいているアプリはないような気がします。
機能盛りだくさん
まだこのアプリを使い始めてから数日しかたっていないので、このアプリの本来の機能の一部しか使ってないです。
このアプリの使い方を日本語で説明されている「Anki 日本語マニュアル Wiki」やチュートリアル的な「the right stuff」などを見ていると、さらにいろいろ使い方がありそうで夢がふくらみます。