ソニーのWi-Fiオーディオ、VGF-WA1を入手しました。
ハードオフのジャンクで330円。あと純正ではないけどACアダプタもジャンクで330円で。多少汚れはあったものの目立ったダメージはほとんどない状態。
以前、捨てようと思ってたラジカセのスピーカーを取り出して自作スピーカーを作ったんだけど、これが思いのほか楽しくて次作としてバックロードホーンスピーカーを5cm程度の小径スピーカーで作ろうと思ってハードオフに寄るたびにジャンクコーナーでラジカセを物色してた流れで。
ソニーのオーディオ機器という風情ですが、製品サイトがVAIOのエクステンションラインとして掲載されているのでPC周辺機器の扱いだったのかもしれない。
なので本来の用途は自宅のWi-Fiに接続し、
・mp3配信しているネットラジオを聴く
・ネットワークスピーカーとしてPCの音を鳴らす(専用ソフトが必要)
・本体の内蔵メモリ(125MB)に入れた音楽ファイルを再生(転送に専用ソフトが必要)
というようなもの。
16年くらい前のWindows Vistaの時代に今で言うところのBluetoothスピーカーみたいな機能を持つ製品を作ってたというのが面白い。
そういう製品とは知らずにソニーのオーディオ機器ならそれなりにいいスピーカーを使ってるんじゃないかと通電確認コーナーで音出し確認してたら、ラジカセじゃなくてけっこう面白そうなブツだということに気づいてスピーカー径は8cmと少し大きいけど購入。
面白そうではあるものの専用ソフトは付属してない&ネットにもない。あってもWindows10では動かないみたいなので使えそうなのはDLNAクライアントとネットラジオ。
ただ、ネットワークが一瞬繋がるもののすぐに切れるというか固まって操作不可になるので結局ネットワーク系機能は全滅。まあ考えてみたらそういった用途で使うことはおそらくない、あるいは別の手段の方が便利だったりするので若干残念感はあるものの実害はない。
他方、スピーカーユニットが筐体とは別のボックスに入ってるらしいので、それを取り出すだけでそのままスピーカーとして使えそうなのと、デルタ・シグマ型デジタルアンプという何やら良さげなアンプ内蔵で、スピーカーへの線を外部に出せばそれなりのパワーアンプとして使えるんじゃないかという点に期待。
とりあえずAUX端子とMacのヘッドホン端子を接続して鳴らしてみるとイコライザなしだとそこいらのラジカセと大して変わらないショボい音。
ただ、VPTワイドステレオという仮想的に左右のスピーカー間隔を広げる設定をオンにするとこれがけっこういい感じ。
この手のイコライザ的なワイド効果って全体的に音が薄くなりがちなイメージがあるけど、低音から高音までしっかり出て臨場感もある。音源によって相性があるかもしれないけど。
単純にすごいと思ったのは、正面で鳴らしてる2つのスピーカーで斜め45度から音が聞こえたりする。錯覚なんだろうけどなんかすごい。
あと、この手の小さいスピーカーだと音密度の高いハードロックやヘヴィメタル系を鳴らすとグシャっとかたまりになって破綻しがちだけどわりと崩れにくい印象。
蛇足ながら本体スイッチ類のタッチ音「ピッ」が妙に気持ちいい。CDラジカセみたいにムダに奥行きもなくコンパクトでテーブルの上に置いてもさほど邪魔にならない。
てなわけで、そのままの状態でそこそこ使えそうなので、スピーカー取り出しとか外部スピーカー接続などは、この音に飽きてからにしようかなと。