炊飯土鍋の定番といえば「かまどさん」かも
最近ではどうかわかりませんが、わたしが炊飯土鍋を試し始めた頃、炊飯土鍋といえば、伊賀焼窯元 長谷園の「かまどさん」でした。当時テレビの料理番組などで土鍋ご飯が出てくると、たいていこの「かまどさん」が使われていたように記憶しています。東急ハンズやロフトなどの炊飯土鍋コーナーでも定番商品です。
ただ、わたしはこの「かまどさん」を持っていません。理由は価格です。やはりいいものだけあって炊飯土鍋界では高価格帯(10,000円前後)に属しているように思います。ま、それでも高機能炊飯器を買うことを考えれば圧倒的に安いんですけどね。わたしは根が貧乏性なもので「あまりお金をかけずにそれなりに楽しい生活」をモットーにしているので、なかなか手が出せません。
でもわたしが使っている炊飯土鍋は
で、現在どういう土鍋を使っているかというと、下の写真の土鍋(以下「ごはんや讃」)です。2015年2月に楽天で1500円くらいで購入しました。「かまどさん」に比べると激安です。構造的には「かまどさん」同様の二重ふたタイプです。実はこの土鍋は二代目で、これの前に萬古焼の4合炊き(一重ふたタイプ)を使っていました。萬古焼でも十分に満足していたのですが、いちど「かまどさん」のような二重ふたタイプの土鍋を使ってみたいという想いから、まずはこの安い土鍋を試しに使ってみて、その感触次第では「かまどさん」を買おうかと考えて購入しました。
二重ふたタイプの良さは、たぶん下記の二点ではないでしょうか。
- 圧力がかかっておいしく炊きあがる
- ふきこぼれにくい
前者は沸騰した蒸気が中ふたと外ふたの間に充満することにより鍋の中に圧力がかかるということのようです。
後者は、たいていの二重ふたタイプは鍋のフチが高くせりあがっていて吹きこぼれにくくなっているということです。一重ふたタイプでもこういうタイプがあるので、必ずしも二重ふたタイプだけの特徴というわけではありませんが、二重ふたタイプはほとんどが吹きこぼれにくい形状なのではないかと思います。
「かまどさん」とのちがい
構造的には「かまどさん」と同じような構成ですが、実物を比べるとかなり違いを感じます。
最もわかりやすい(高級感などは別にして)大きな違いは「パーツの厚み」でしょうか。東急ハンズなどで「かまどさん」の実物を触るとわかりますが、鍋本体はもちろん二重ふたのすべてが分厚く作られていてずっしりと重いです。
一方、わたしの「ごはんや讃」はというとすべてのパーツが軽いです。
- 鍋本体
ある程度の厚みと重さがありますが「かまどさん」に比べると軽いです。 - 中ふた
それなりに厚みがありますが「かまどさん」に比べるとやはり薄く軽いです。また、加工精度が少し悪いのか鍋本体に置いたときに押さえると少しぐらぐらします。 - 外ふた
これはもうかなり薄くて超軽量といってもいいくらい軽いです。
各パーツの厚さが炊きあがりにどれくらい影響を及ぼすがはよくわかりませんが、少なくとも土鍋の「ゆっくり熱してゆっくり冷めていく調理」という点から考えるとそれなりの違いがあるかもしれません。また、厚さだけではなく鍋の土の質や釉薬、鍋そのものの形状、製造工程などによる違いがあってもおかしくないですね。
とはいえ、価格の差を考えれば、これくらいの差があるのはあたりまえといえばあたりまえです。
そんな「かまどさん」に比べて圧倒的に軽くて安い我が「ごはんや讃」ですが、実際使ってみてどうなのかというと、もう1年半以上使っていることからわかるように、これで十分満足しています。
次回は、わたしの土鍋ご飯の基本的な炊き方について書きます。
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