『白夜行』

超遅まきながらですが、東野圭吾さんの『白夜行』を読みました。

byakuyakou

なぜ『白夜行』を選んだのか

わたしにとって初の東野圭吾作品です。

本作が原作となったテレビドラマも映画も見てないです。

たぶん東野さんに関係するものに接した記憶は『容疑者Xの献身』の映画をテレビ放送で見たかもしれない、くらいの感じでしょうか。

もちろん名前は聞いたことがありますし、作品の評価も高いことも知っていました。

わたしがよく拝見させていただいている複数のブログで立て続けに東野圭吾作品を紹介されていたのでここらで読んでおこうかと思い、amazonで東野圭吾作品の一覧からレビュー数も多く、テレビドラマ化も映画化もされているということで注目度が高い作品なのだろう、という単純な理由で、この『白夜行』を最初の一冊に選びました。

読むのに1か月かかりました(かけました)

850ページを超える大作であること、もともと読むのが遅いのにほかの本と並行して読書しているといったこともありますが、読み始めてすぐ「これはじっくり味わって読んだほうがよさそうだ」と感じ、一気に読んでしまうのがもったいなくて毎日寝る前に少しずつ、それこそ「節」単位くらいで読んだりしてました。

なんともいえない読後感

で、読んでどうだったのかというと、もうこれは言うまでもなく面白かったです。これだけの長編というのに最後までダレることなくグイグイと引っ張られる感じで読ませていただきました。さまざまに散りばめられた伏線を見事に回収しつつ、しかし一方で読者の解釈にゆだねる部分を残して、最終的になんともいえない独特の読後感がもたらされます。

なにが百夜なのか

読んでいるうちに、ほとんど白夜について触れられることがなかったため、「なにが白夜なのだろう」という素朴な疑問を抱いていました。白夜とは言うまでもなく北極圏などで見られる真夜中でも太陽が沈まずに薄明るい状態になることを指しているのだと思って読んでいました。しかしそれがこの小説とどういう関係があるのか、と。そうしたなか、主要人物が年末に友人に来年の抱負を訊かれた際のセリフ、

”昼間に歩きたい”
”俺の人生は、白夜の中を歩いているようなもんやからな”

で、「おぅ、やっと白夜がでてきた」と思ったのですが、けっきょくこのセリフのあとがなく「ふーん」という感じで終わってしまい流された感じでした。しかし最後まで読んだあとに、この小説の根底に流れる白夜のもつ意味に「なるほど」と納得すると同時に、それがこのなんともいえない読後感をもたらしているのだな、と感じました。

東野リピーターになりそう

本作を読んで、がぜん映画も見たくなりましたし、小説とは違う視点で表現されているというテレビドラマを見てみたいと思いました。さらに当然ほかの東野作品も読んでみたいと思いました。ただもうたくさんありすぎて目移りしてしまいますね。とりあえず本作の姉妹作といわれている『幻夜』あたりからいってみますかね。

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