わたしはこの1月からずっと特定の1曲をものにすべく半年以上練習しているわけですが、さすがに飽きてきてちょっとほかの曲にも手を出したくなります。
で、Desperado とか Let It Be とか Saturday In The Park みたいなピアノが印象的なイントロをつまみ食いするわけですが、さすがに1曲となると難易度がそれなりに高く、メインの練習曲の練習を妨げてしまいます。
そこで、それなりにやさしい曲で、かつ、聴き映えのする曲ががいいんじゃないかと思うわけです。
やさしい曲というのは、初心者向けの楽譜で、右手は基本的に主旋律の単音あるいはときどき和音が入る程度、左手も複雑なリズムではなくコードか簡単なベースラインや主旋律のハモリ的な感じです。
でも、あんまり簡単すぎるとせっかく練習してもいまいち聴き映えがしなくてがっかりするアレンジでがっかりする可能性があります。
で、事前にその楽譜がどんな感じに聴こえるかを確認する手段としてフリーソフトの MuseScore を使ってます。
このソフトはパソコンで楽譜を入力して、入力した楽譜を演奏することができるソフトです。
最初は音符を1つ1つ入力するのはたいへんなんじゃないかと思ったんですが、音階は音の英語表記のキー(ドならC、レならDのような)1発で入力できて、♯や♭も上下キー、オクターブの上げ下げもPgUp、PdDnキー、音符の長さや休符も数字キー、スラーやタイなんかもショートカットキーで入力できるので、慣れればそれなりにサクサク入力できます。
まあ、そうはいってもそれなりに時間がかかるわけですが、仮に100小節の入力に1時間かかったとしても、わたしのピアノの腕前だと1時間でその楽譜が弾けるわけはなく、事前にこのソフトである程度の聴き映えを確認することでその後の膨大な練習時間を費やす価値があるかを判断できるというわけです。
曲全体だけでなくても、練習している曲の中に部分的に複雑なリズムのところがあったときに自分の思っているイメージが正しいかどうかを確認する用途としても使えます。
わたしはピアノの上下2段の楽譜しか使ってませんが、ギターのTAB譜やドラム譜、バンドスコア、オーケストラの楽譜なんかも入力できます。これが無料ってのが凄すぎです。
実際使ってみるとわかるんですが、自分で入力した楽譜がリアルタイムで聴けるというのは軽い感動すら覚えます。
いまは元ネタどおりに入力していますが、音符を足したりして少しアレンジを変えて聴いてみることもできるわけで、ちょっと違うかもしれませんが DTM の愉しみってひょっとしたらこんな感じなのかもと思ったりして。