電子ピアノの練習でmp3などの音源をバックに練習するときにWindows PCをミキサーに使えないものかと考えた試行メモです。
目標は、
・PC上のmp3ファイルを再生して右チャンネルに出力
・上記出力をPCに接続したヘッドホンで聞く
単純にPC上で2つの音を鳴らすだけなら、特別なことをする必要はなくて、マイク端子に電子ピアノをつないでmp3を再生すればいいし、なんならPCやヘッドホンなんか使わなくてもできます。
ただ、周囲に音を出したくないのでヘッドホンを使い、かつ、それぞれの音を聞き分けたいので左右のチャンネルに分離するというのがミソ。PC上で音を集約することで将来的には録音も視野に入れつつ。
使用するのは、
・両側が3.5mmプラグのコード(電子ピアノ→PCマイク端子)
・PC(使ってないWindows VistaのノートPC(Core2Duo))
・VLC media player(mp3再生用ソフト(フリー))
・VoiceMeeter( ミキサーソフト(Donation Ware。フリーでも使える))
・ヘッドホン(ATH-M50)
全部うちにあるもの(VLC、VoiceMeeterはダウンロードしてインストール)です。
最初はソフトをインストールしたらサクッと使えるかと思いきやちょっとハマりました。
ハマったポイントは、
・マイク入力の音がVoiceMeeterと関係なくヘッドホンから出てくる(垂れ流し)
の2点。
で、いろいろ試した結果、下記の設定で上記の問題は解決しました。
・「スピーカー」の「プロパティ」の「詳細」で
「アプリケーションによりこのデバイスを排他的に制御できるようにする」を外す
・「スピーカー」の「プロパティ」の「レベル」で「マイク」をミュート
・「VoiceMeteer Input」を規定のデバイスとして設定
<VoiceMeeterで>
・出力1(HARDWARE OUT)にスピーカー(WDM)を設定
・入力1(HARDWARE INPUT)にマイクを設定
・入力1のINTELLIPANを右クリックして普通の左右パンにしてLへ振り切る
・入力1をMONO(モノラル)をON(電子ピアノがステレオ出力なので)
・VIRTUAL INPUTのフェーダーでRチャンネルへ振り切る
太字の3項目がハマったポイントの対策で、マイクのミュートが垂れ流し対策、残りがブチブチ対策です。
出力1(HARDWARE OUT)の設定は、WDMとMMEの2つの選択肢があり、WDMが他で使用中的なエラーが出て選択できずMMEだとブチブチ。で、上記の排他設定を外したらWDMが選択できて解決という流れ。
ちなみに、PC上のmp3をモノラル再生する場合は、VIRTUAL INPUTではモノラルにできないので、再生ソフト側でモノラル出力する必要があり、そのためにWindows Media PlayerではなくわざわざVLCを使ってます(VLCは再生速度も変えられるので楽器練習としては別のメリットがあるかも)。
今回は単純に音をミックスするのが目的だったのでシンプルな無印のVoiceMeteerを使いましたが、そのうち録音する場合はVoiceMeteer Bananaにするかも。
たぶんミキサー部分は同じだと思うので、上記設定がそのまま使えるんではないかと。
このVoiceMeeterってソフト、インタフェースがかっこよくていい感じ。はた目から見るとなんか高度な音響操作をしてるような。実際にはただ音をミックスしてるだけだけど大げさに言えば使わなくなったPCに新たな息吹が宿ったような。
蛇足ながら、なぜ先日買ったWin10 ノートPCではなく、古いVista PCを引っ張り出してきたかというと、Win10 PCはメイン使用になり得るので、
・VoiceMeeterを設定すると基本的にVoiceMeeterを起動しないと音が出なくなる
・Wii10 PCはケーブル(ディスプレイ、LAN、マウス、電源)があり移動が面倒
・Vista PCはコンパクト(12インチ、1.2kg)で移動も設置もお手軽
・単純に古いPCを活用したい
といった理由から。
あとDAWのモニター的な使い方なら1つのソフトで同じことができそうな気もしたけど、目的に対してソフトが複雑&重そうなのと、バックに流せる音源がwavは使えてもmp3はダメそうだったり。
などと書きつつ、実はまだ電子ピアノを接続して試してなくて、上記はマイク入力にiPhoneをつないでの確認。
音のミックス自体はたぶん電子ピアノでも問題ないと思うんですが、気になってるのはレイテンシ。WDMは30msの遅延が発生するらしいのでそれが演奏に影響するのかしないのか。
そのうち試してみます。