とある曲を耳コピ中です。
最近ブルース系のピアノがお気に入りでよく聴いてて、ずっと頭にメロディが鳴り続いてる曲があり、ちょっとピアノで弾いてみたくなったと。
往年のブルースピアニストのピアノソロ曲。
海外サイトで1,000円くらい出せば楽譜は手に入るみたい。
聴いた感じではものすごく難しいというわけではなさそう。
であれば買っちゃえばいいじゃないかという話ですが、わりと初心者向けの楽譜でもそれなりの練習が必要な私の腕前ではまともに弾けるまで相当時間がかかることは目に見えてる。
また、聴くのとやるのとでは大違いで、簡単そうでも10度の和音とか、押さえ方が難しいコードだったり、指使いが難しかったり、跳躍があったり、リズムがとりずらかったりというのもよくある話。
買ったはいいけど弾けないんじゃもったいない。
考えてみれば、そんなに聴いたとおりに弾けなくてもいいんじゃないかと。
その曲のエッセンスを取り出して、自分が気持ちよく弾ければそれでいいんじゃないか。
ピアノをやり始めた頃は、ストリートピアノで弾くことを目標にしてたので、それなりに聴かせる楽譜じゃないと意味がないという、身の丈知らずにもほどがある考えで選んだ課題曲の楽譜が3年半練習してもいまだに弾けてないという現実。
もうストリートピアノが第一の目標じゃないし、気に入った曲を耳コピできる範囲で採譜して楽しもうという結論に。
ただ、絶対音感があるわけでもなく、相対音感も怪しい、コードの判別なんかもってのほか。
なので、ここはツールに頼ることに。
使ったのはWavetoneというWindows用フリーソフト。
mp3などの音楽ファイルを解析してピアノロール上に展開してくれます。コードやキーなんかも。
分析した結果(ノート)をMIDIで再生できるんですが、わたしのターゲットの曲では曲の体をなしてませんでした。音源が古くて不鮮明ということもあるかも。転調もあるしテンポの揺らぎもあるし。
で、ピアノロール上で音の強弱が色で表示されるので、耳で聴くメロディとピアノロール上の色などを比較しながら、判読した音をピアノロール上にノートとしてプロットしていくという地味な作業を開始。
このノートをMIDIファイルに出力して、MuseScoreなどのソフトで楽譜化&より細かい編集もできるという目論見。
とりあえず、左手はベース音のみ、右手はメロディーラインのみの各1音ずつを基本として、聴き取りづらい部分はフィーリングでカバーしつつ、2分半の曲を4時間かけてノートをプロット。
プロットしたノートを再生できるので、聴いてみるとシンプルなわりにいい感じ。
まずはこの状態で弾けるようにして、原曲に合わせて弾いて補正しつつ、物足りない部分は付け足していけば、もっといい感じになりそう。
こうやって育てていく耳コピというのもアリかもしれませんな。
あと、このソフトを使えば、楽譜を買うまでではないけどあの曲のあの部分のピアノだけちょっと弾いてみたいみたいなピンポイントの採譜などにも使えるかも。