先日、不要になったラジカセからコアキシャルのスピーカーユニットを外して自作スピーカー製作を検討中と書いてたやつを作りました。
手作り感満載。
計画どおりクリアサウンズの高級小型スピーカーS08の筐体サイズで段ボールを切り出したところまでは良かったんですが、想定していたユニット設置面の幅がユニットの枠ギリギリで強度が確保できなさそうだったので、余裕で設置できる側面に付けました。
この時点で音響的にどうなんだという気もしますが、どっちみちS08とは枠の厚みの差で容量も違えば材質も違うわけで、そもそもこっちは平面スピーカーじゃないし、さらにテキトー採寸&切出&組立で歪みもあるしなどと元も子もないことを言いつつ、とりあえずどんなもんか試したいってことで。
バスレフは背面に穴を開けましたが、奥行きがほとんどないのでダクトは付けずに穴だけ。
吸音材は以前ウクレレの防音用にボディに詰めてた吸音ウールをユニットの周りにびっしり敷き詰めました。定石としては側面どちらかに貼ったりするらしいけど、ユニットが重くてテープ留めだけだと不安なので支えも兼ねて。
パワーアンプは以前から使ってるPC用のアクティブスピーカーのアンプで、スピーカー接続はRCA端子なので手持ちの不要RCAケーブルを切断&被覆を剥いてユニットに元から半田付けされてたケーブルを繋いで接続。
で、音はどうなのかというと、意外といけます。というか予想よりはるかに良い。少なくとも元のラジカセに付いてた時とは比べ物にならないくらい。
当初はツイーターの高音の抜けが期待したほどではないように感じたんですが、こもってるわけではなくこれはこれで落ち着いた味付けで最近よく聴くピアノトリオに合ってるような。
その後、テーブル直置きでスピーカーが耳より低い位置なので、100均のワイヤータイプのスマホスタンドに乗せて前面を上げてツイーターが顔に向くよう調整したら、インシュレーター効果もあってか抜けが良くなり低音もいい感じで見た目もなんかかっこいい。
これまでの3mくらい離れた古いサラウンド用リアスピーカーが空間的な広がりで店舗のBGMや小規模ライヴスペース的だったのに対して、60〜70cm程度で眼の前の空気の振動を感じる超オープンなヘッドホンといった風情で独特の没入感。
この音を肌で感じる感じがデスクトップオーディオの醍醐味なのだろうか。
ちなみに、ちょっと試したところではキング・クリムゾンやピンク・フロイド、レディオヘッドあたりをはじめとして、mp3(128Kbps)でも私の持ってる機材ではヘッドホンも含めて最も生々しく鳴ってくれる印象。
没入系音楽にはかなり合ってる気がする。これは愉しい。
もちろん解像度とかはWALKMAN(flac)+ATH-M50の方がいいけど、この肌で感じる生々しさはヘッドホンでは味わえないなと。
Mac miniならパワーアンプなしの直結でもそこそこ鳴ってくれるし、ミュージックアプリ限定ながらイコライザのプリアンプを使うとわりと余裕なので、これまでのサラウンド用リアスピーカーと気分で使い分けていきたいと思います。
とりあえず今回のスピーカー製作はこれで完了ですが、本来の設置面にユニットを付けたり、バスレフダクトを入れたり、吸音材の入れ方などで音が変わるのかとか、ユニットの固定方法、エンクロージャの構造、段ボールの切り出し方の改善などいろいろ思うところもあり、気が向いたら改めて作り直すかも。
ちなみに、製作費はいまのところ、
(ラジカセからユニットを外すために長いドライバーが必要だった)
●100均のスマホスタンド2個:220円
(角度調整&インシュレーターとして)
で440円。この先、手を加えたりしてもう少し増えるかもしれないけど、そんなには増えないんじゃないかと。