『ビッグ・ファット・キャットとゴースト・アベニュー』

先日から読んでいるビッグ・ファット・キャットシリーズ第3巻を読みました。

英語の勉強の一環ではありますが、なによりストーリーが面白いので続きを読みたくなるシリーズです。

ちなみに、第2巻はこちら

ここ2週間ほど英語関連の記事を書いてませんが、いちおう英語の勉強は続けています。 といっても、『みるみる英語力がアップする音読パッケー...

著者も冒頭で書いてますが、今作から「より本格的な物語」になっています。

前作よりも文章の量が多く、いわゆる文学的な表現が増えているように思います。

また、構成も変わっていて、前作まではすべての文章について、箱と矢印の色分けという手法で細かい解説が付いていましたが、今作からは別冊の三色辞典となり、すべての文章の色分けは前作同様ですが、解説が簡易なものになりました。

一方で、その色分け解説が減った分「もっと読み込む」という、英語の小説を読むための解説が増えています。

今回の解説は「こんなに飛ばしても物語は分かる」というテーマで、主要な文章について濃い赤色(物語を勧める「動力源」)と薄い赤色(飾りのようなもの、物語の間(ま)をコントロールするもの)に分けて記載されています。

この濃い赤色の部分だけでも物語の筋はわかること、薄い赤色の部分は、どのように書かれているのかといったことをベースに、英語の小説を読むTIPS的なことが解説されています。

ちなみに、わたしが今回「へぇー」と思ったのが、意味を強調する表現で、

Our house is colder.(冷静、相手を説得している印象)
Our house is colder than the north pole.(冷静だがかなり強い意志)
Our house is the coldest(断定的で大げさ。コミカルな印象)
Our house is very cold.(単に平均より寒いという印象)
Our house is really cold.(一番ではないが、相当寒いという印象)
Our house is so cold.(主観的。切実な印象)
Our house is too cold.(限界を超えた印象。so に比べると不思議と冷静)
Our house is damn cold.(憤りを伴った、攻撃的な印象。かなりインパクトはあるが相手の印象はよくない。

と同じ寒さの表現について、各表現がどういう印象を与えるかわかります。

あと「物語にしか使われない言葉」は、意外と辞書に載ってなかったりするTIPSではないかと。

Elsewhere
(AからBへ舞台が移った時に使う)
Meanwhile
(AからBへ舞台が移って、同時に起きている出来事を見せる時に使う)
In another time
(SFやファンタジーの始まりなどで、別世界の物語の冒頭に使う)
Far, far away
(やはりSFやファンタジーの物語の冒頭に使う。宇宙の彼方をイメージさせる)
Once upon a time
(日本語で「昔むかし」にあたる表現。おとぎ話の冒頭の常套句)
A long time ago
(やはり昔話の冒頭に使う。once upon time よりいくぶん現実的)
happily ever after
(おとぎ話の常套句。日本語では「めでたし、めでたし」)
In the end
(最終の結論の前に登場する驚き言葉)
And back (in/to)…
(テレビのニュースでスタジオに戻る時などに使う)

本文については、前述のように、今回から文章が増えてより文学的な表現が増えたことで、前作よりも理解が難しい文章が増えましたが、著者が言うように、

本が好きな人ほど、「とばして読む」ということには抵抗を感じるかもしれません。でも、本が好きだからこそ、あえてとばしてでも読んでほしいのです。
(略)
物語の世界に気持ちを委ねてみてください。物語を楽しんでさえいれば、ふと我に返った時、きっと英語が少し分かるようになっています。

物語を楽しみたいと思います。

そんなわけで、残りの4巻すべてを図書館で借りてきてしまいました。

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