『ビッグ・ファット・キャット 世界一簡単な英語の大百科事典』

『ビッグ・ファット・キャット 世界一簡単な英語の大百科事典』を読み終えました。

本の構成

この本は、

・英語の大百科事典
・英語の物語
・ブックガイド
・矢印辞典

という構成になっています。

英語の大百科事典

過去に出版された『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』みたいな感じで、文法用語を使わないで箱と矢印という著者独特の方法で英文の構成を説明しています。

著者によると前著は本書の大百科事典より初歩的なもののようです。わたしは前著の本を持っていますが、パッと見た感じでは本書とそんなに変わらない気がしましたが、CRUMBLESというミニコラムがトリビアでいい感じです。

途中に出てくる解説付きのStory1~4のショートストーリーはシリーズの続編チックで、次の「英語の物語」の複線であったりもするのでシリーズ読者には必見でしょう。

英語の物語

わたしがこの本で一番読みたかった部分です。先日まで読んでいたビッグ・ファット・キャットシリーズの続きのストーリーです。

英文の難易度はシリーズ全体から考えると少し易しめな感じで一気に読めてしましました。シリーズではお馴染みの三色事典も付いてます。三色事典には「猫の手」というミニコラムがありマメ知識が得られます。

今回はシリーズにはなかった、ほんわかするラブストーリーな感じです。

ブックガイド

シリーズの第6巻(ビッグ・ファット・キャットとフォーチュン・クッキー)にも「洋書の世界の歩き方」という洋書ガイドがありましたが、今回は難易度、ジャンル、邦訳や続編の有無などが色やアイコンなどでわかりやすくなっています。

第6巻からもう10年以上経っており、以降に出版された本が数多く掲載されています。

矢印辞典

矢印とは文法用語でいうところの動詞のことで、よく使われる動詞をイメージで説明しています。

これもシリーズ第5巻(ビッグ・ファット・キャットVSミスター・ジョーンズ)の解説でも少し触れられていましたが、その説明をより多くの動詞でイメージできるようにした感じです。

こうやってみてみると、一連のシリーズのエッセンスをひとつの本にまとめた本とも言えそうですね。

シリーズをすべて読んだわたしとしては、「英語の物語」が読めただけでも満足でしたが、一応全体に目を通して、ところどころにちょっとした気づきがありました。

ストーリーの続編の出版に期待したいところです。

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