たまに人気の少ない街角ピアノを弾くことがあります。
弾くのは坂本龍一のaquaで一番まともに弾ける状態に近い曲。
生のピアノの感触を試すのと自宅の電子ピアノ以外のピアノでたまに弾くことで上達具合も確認できるので。
先日、そうやっていつものようにaquaを弾いてピアノから立ち去ってしばらくして後ろから「今の曲はなんという曲ですか?」といったような声をかけられ、で、曲名を伝えたら「ありがとうございました、上手でした。」と。
考えてみたらこれが初めてピアノで褒められたんだなと。
なにせ自宅ではなるべくカミさんがいない時に練習してるし、カミさんが聴かせろといっても「聴かせるもんじゃないから」と弾いたことがない。家電量販店の電子ピアノコーナーで試奏するときもヘッドホンか自分が聴こえるギリギリの音量。
つまりほとんど人に聴かせたことがなく、唯一今回の人気の少ない街角ピアノが他人の耳に伝わる機会にはなってました。
ただ、もともと人気が少ない上に特に人通りが少ない時間帯になるべく音量も抑えて弾くので、誰かに聴かれてるという意識はあまりなかったところに今回の件だったのでちょと驚きました。
まあ、実際の演奏は途中で間違えてやり直したりして明らかなミスがあったので、曲名を訊いたお礼としての社交辞令とは思いつつ、少なくとも曲名を知りたくなる程度には弾けてたのかもしれないと思うとうれしいですな。
それから数日は練習のモチベーションも少し上がりましたし。
地道にやってるとたまにはいいことがあるということで。