私は幼少期から青年期まで石川県金沢市で暮らしてました。金沢ではうどんのスープは関西風がスタンダードだったと思ってたので、多くの西日本出身の人がそうであったように初めて東京で食べた立ち食い蕎麦屋のスープの色の濃さは衝撃でした。
その後、出張や出向、定住を経てすっかり東京のスープにも慣れましたが、自宅でうどんを作るときはなんとか関西風にできないものか(しかも手軽に)と思っていろいろトライしてたんですが、これがなかなか。
たぶん一番手っ取り早いのはヒガシマルのうどんスープという粉末つゆの素で、これを使えば悩む必要はないんじゃないかと思うんですが、ここはなんとか自作したいという。
ネットとかで出てる関西風うどんスープって、なんかイマイチ違うんですよね。中には明らかにそれは違うだろうというのもあったりして。
などといいつつ、きっと関西風うどんスープも地方や店によって違ってくるでしょうから何をもって関西風というのかというのも気もしてます。
私の場合、レファレンスとしているのは石川県羽咋市に本拠地があるローカルチェーン店「八幡のすしべん」のスープ。
色が薄めで透き通って、ひと口で昆布だしがはっきりわかる、恐らく薄口醤油であろうしょっぱさを感じるスープです。金沢で働いてた頃はかなりの頻度で出社前に寄って食べてた味。
薄口醤油は塩分高めで他の料理での使い所が難しいので、通常の醤油を薄めにして塩を足して、粉末の昆布や鰹のだしを配合しつついろいろやってたんですがどうも決まらくてしばらく諦めてたんですが、ようやく良さげなレシピができました。
・シマヤこんぶだしの素…小さじ1
・水…300ml
何を悩んでたんだってくらい超シンプル。
決めては白だし。こいつの存在に気づいたのが大きいです。
てっきり白だしって自分が作らないような上品な料理に使うもんだと思ってアウトオブ眼中だったんですが、どうやらこれがうどんスープにいいらしいってことで。
ただ、この白だしは鰹だしで目指してるのは昆布だし寄りなので最初はちょっと違うなーと思ってたんですが、手持ちの昆布だしの素を足すことでいい塩梅のスープになりました。
まあこれが前述のすしべんのスープの味かというと、塩分を撮り過ぎないように薄めの味付け(塩分はヒガシマルうどんスープが3.8gに対して2.4g)にしてるんでちょっと違う気もするけど、これはこれでかなり気に入ってるので当分うちのうどんスープはこれで決まりです。
ちなみに後日、ヤマサ(not ヤマキ)には昆布つゆ白だしがあるということがわかったので、こいつを使えば昆布だしの素はいらないかも。ヤマキの白だしがなくなったら試してみたいと思います。