『村上式シンプル英語勉強法』(村上憲郎著)を読みました。
著者は、Google米国本社副社長兼Google日本法人代表取締役だった人ですね。
もう10年くらい前に発行された本で、当時本屋で平積みされていたくらい売れた本で、たいていの図書館に置かれてるんじゃないでしょうか。
わたしも今回図書館で借りて読みました。
ページ数は140ページ程度で文字数もそれほど多くなく平易な文章で書かれているので、本を読むのが遅いわたしでもサクっと読めました。
千本ノック的英語学習
内容的には、本書にも特徴として記載されている、
・必要なことしか、やらない
・スクール、高額教材、勉強机はいらない
・英語は”お勉強”ではない
というポリシーのもと、読む、単語を覚える、聴く、書く、話すについて、著者さんがこれまで実践してきた方法が使用した教材の紹介とともに記されています。
上記の特徴ですが、やってる内容は違いますが方針としては、まさにわたしがやっている英語学習方針とほぼ一致しています。
その方法は、
英語は語学ではなく”語力”なんです。
英語を頭で考えない。英語を体に憶えさせる。
英語を使える筋肉を追加していく。
といった言葉に集約されるような、徹底的に英語を「身につける」ためのトレーニングです。たとえば、
・単語を毎日1万語眺める
・トータル1000時間、筋トレ感覚で聴く
・自分および自分の関心事で100の英文を英借文し丸暗記
といった感じで、千本ノック的です。
英文の出だしは12種類しかない
この本を読んで、「へぇー」と思ったのが、
です。
わたしが英文を読むときに文頭が、名詞とか代名詞などのわかりやすい出だしではないとき、そこでつまづいてその文全体を訳すのにとまどうことがありますが、その12種類を覚えてしまえば文頭に何が書いてあるのかを把握したうえで、その先の文章に取り組めるというわけです。
で、これと同じことが書かれている本も紹介されていて、いちど読んでみたいと思いました。
英単語は「連想式」で覚える
あと、英単語についても、いまわたしは英単語をキクタンをベースにして覚えているのですが、やはり記憶に定着しやすいのは、ほかの教材などで使用されいている単語だったりします。
つまり、単語が使われるシチュエーションがセットだと覚えやすいのだと思います。
この本で紹介されている下記の英単語テキストは2語をセットにして覚えるという方法なので、単語を1語ずつ覚えるよりも、シチュエーションが浮かびやすく覚えやすそうに思います。
こちらもいちど物色してみたと思います。
この本に書いてある学習方法は、京大を卒業してGoogleの副社長にまでなれたような著者だからこそできたのではないかと思う部分もあり、そもそも頭や心の造りが違うと思うので、そのまま実行するのは難しいと感じるものもあります。
でも、具体的なやり方は違うものの「英語はトレーニング」という自分の方針は間違ってないんだなと感じることができる本でした。