先日MMCX化された耳かけタイプヘッドホンKSC75が壊れ、残されたゼンハイザーのBluetoothレシーバーを生かすべく考えてたんですが、moxpad MO-X9 BLACK JAPAN LIMITEDというイヤホンを買いました。
今回は珍しく新品、中野ブロードウェイにあるフジヤエービックで980円。
日本限定仕様でNOBUNAGA LabsのMMCXケーブルと低反発イヤーピース付き。
2017年発売で当時は6千円くらいしてたようです。
付属の低反発イヤーピースは300円くらいするやつだし、一応NOBUNAGA Labs監修のMMCXケーブルまで付いてると考えるとかなりお得というか、そもそも新品のMMCXイヤホンがこの価格というのはほとんどないんじゃないだろうか。
ネット販売で送料は770円かかるけど、中野までの電車代もそんなもんなので店頭受取で。
単に送料として出費するよりひさびさに中野界隈に遊びに行く方がいいなと。
ただ、あまりネットで取り上げられてなくてレビューも少なく、Amazonでは上位には出てこないし他のMMCXイヤホン関連のレコメンドにも出てこないマイナーな存在。
たまたまメルカリの出品でその存在を知ったわけですが、数少ないレビューでは可もなく不可もなくで低音強めとあり、低音ジャンキーな私にはまあいいんじゃないかということで購入。なんせ980円だし。
実際使ってみると標準のイヤーピースだとそれほど低音は強くない。というかスカスカ。
まあ、わたしの場合、インナーイヤータイプのイヤホンで合うものがほとんどないのでこうなるのは想定内。
で、試しに以前持ってたSHURE e2cに付いてた低反発イヤーピースにするとそこそこ低音が出るように。
これでデュアルダイナミックドライブ(サイズが違う2個のダイナミックドライバが入ってる)の本領発揮。中高音もはっきり聴こえつつ低音も十分ある感じ。
イヤホンの本体が大きめで耳のヒダにそこそこ収まることで、耳の穴にそれほど圧をかけなくてもある程度密着してるようで、耳かけヘッドホンより周りの音が聞こえにくいがまったく聞こえないわけでもないという状態。
もっと低音が欲しいときはイヤーピースを耳の穴に少し押し込めばそこそこ重低音。
実はこれまで低反発イヤーピースは耳栓するみたいなのを嫌って使ってなくて、今回初めて使ったわけですが、ひょっとしたらよほどひどいイヤホンでない限り、低反発イヤーピースにすればそれなりに使えるんじゃないかという気がしないでもない。
静かな自宅でけっこういい音すると思ってたイヤホンが外だと大したことがなかったりするのは、遮音性が低くて周りの音と相殺してスカスカになるからじゃないかとか。
低音が出ないイヤホンだと思っても指で耳の穴に押し付けるとわりと低音が響いたりするのは、耳の皮膚や骨にイヤホンの振動が伝わるからとか考えるとイヤーピースの密着度と低音は無関係でない気がする。
ドライバの性能以前に遮音性と密着度(圧)に左右されるところが大きいんじゃないかと。
そう考えるとKSC75は耳かけオープンエアーであれだけ低音が出てたというのはやっぱすごかったんだなと改めて思ったり。
耳栓するように耳に無理やり音楽を流し込むのはやはりイヤだけど、これは耳のヒダに収まってイヤーピースを押し込まなくていいというのはちょうどよかったんじゃないかと。
音的には曲によっては惚れ惚れするくらいいい音のこともあれば、ポコポコするときやノッペリなんてときもあり、かなりソースとの相性に左右される印象。
ちなみにデュアルダイナミックのせいか大音量でもないのに筐体が共振するような音(ビリビリみたいな)が出ることがありました(いまのところデニス・チェンバースのPlanet Earthだけ)。
概ね気に入ったので常用確定です。