むかしは番茶を飲んでいた
わたしが小さいころは、日常的に飲むお茶は番茶でした。
アルマイト処理されたアルミの大きなやかんに、茶筒状の茶こしに茶葉を入れて沸かしたら、夏でも冬でも茶こしを入れたまま、ちゃぶ台に鍋敷きの上に置きっぱなしというのが、我が家の定番でした。
ほうじ茶だったんだな
で、やかんから湯呑みに注ぐと、茶色くて香ばしい香りと味がしました。
香ばしかったということは、あれはきっとほうじ茶だったのだと思います。
母が「番茶」と称していたので、番茶という種類のお茶があるものと思っていましたが、スーパーなどにいくと「番茶」と銘打って販売しているのを見かけないので疑問に思っていたら、Wikipediaの「番茶」にあるように、
番茶(ばんちゃ)とは日本で飲まれる緑茶の一種である。市場流通品では規格外、低級品のお茶を指す。普段使いのお茶、地場産、自家製のお茶の総称を番茶と呼ぶ場合もある。
と、緑茶の一種であるとともに、
香ばしい風味を出すために茶葉を乾煎りし、ほうじ茶として飲まれることも多い。
とあるので、まさにこれですね。
たしかにたまに、ほうじ茶を飲むと、あの懐かしい味がします。
この味が食後のたくあんに合うのか、よく父がお茶を飲みながらたくあんをボリボリ食べていたのを思い出します。
ほうじ茶を飲まなくなった
大人になってからは、うちで飲むのはコーヒーが多くなり、飲食店や訪問先などで出てくるお茶はたいてい緑色のお茶(煎茶)で、スーパーやコンビニ、自販機で売っているのも緑茶が多数派だったりするので、あまりほうじ茶を飲むことがなくなりました。
ひこにゃんのほうじ茶
で、冒頭の写真のお茶です。
カミさんが昨年、一緒に三重、滋賀あたりに旅行に行ったときに、おみやげで買って、飲まずに賞味期限が切れてしまっていたのを見つけたらしいです。
で今日、自分で淹れてみたら、あの懐かしい味が蘇ってきたというわけです。
これは、彦根市にある政所園というお茶屋さんが販売しているもののようです。
写真のようなティーバックが5袋入(政所園のサイトにはもう出てないですね。新製品の「ひこ丸」(3g×10袋)に代わったのかもしれません)です。
賞味期限は昨年の9月20日でしたが、まったく問題なく飲めました。
ほうじ茶への原点回帰
ものごころついてから社会人になるまで、ほうじ茶を飲んできたわたしは、あの香ばしさこそがお茶、という刷り込みがあるので、煎茶はなんとなく物足りなく感じていることを再認識しました。
最近ちょっとコーヒーに飽きてきた & 歳のせいかカフェインが重く感じてきたので、カフェインがコーヒーより少ないほうじ茶を再び日常に取り入れることを考えつつある今日この頃です。