映画『海街dialy』(是枝裕和監督)を観ました。
このところ立て続けに観てる是枝監督シリーズです。
ちなみに前回は今月上旬に観た、
です。
今回は是枝監督オリジナルではなく、漫画が原作という少し毛色の違う作品。
出演者も是枝作品でお馴染みの樹木希林、リリー・フランキーははじめとして、主演格の4姉妹には、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、脇を固めるのは大竹しのぶ、風吹ジュン、堤真一などの大御所、若手には鈴木亮平、坂口健太郎など、そんなに芸能界に詳しくないわたしでも見聞きしたことのある名前が並びます。
一般的な邦画ならいざ知らず、わたしの知ってる是枝監督作品としては、これほど出演者が華やかなのはないのではないかと。
ストーリー的には、ひとことで言ってしまうと3姉妹と同居することになった腹違いの妹の家族模様を描いた作品ということになるんでしょうか。そこはやはり是枝監督得意ジャンルですね。
内容的には不倫を介した複雑な人間関係が背景にあったり、軽い相続関係などの話などあったりしますが、あまり暗い部分はなく終始穏やかに物語が進み、鑑賞後の感覚も是枝監督作品独特の「もやもや感」もなくさわやか。
唯一引っかかったのが、長い間音信不通だった3姉妹の母である大竹しのぶが、3姉妹が住む鎌倉の家を処分しに来た時のちょっと嫌な感じとそのあとの長女との別れ際のギャップあたりくらいでしょうか。
もっと深く読み解けばそれなりにいろいろある作品なのかもしれませんが、わたしにはあまり引っかかるところがなかったかも。是枝監督がなぜにこの原作に惹かれたのかちょっとわかりませんでした。
実のところ家族というものに思い入れがないわたしには是枝監督作品を理解するのは向いてないのかもしれないと思いつつ、その世界に惹かれる何かがそこにはあるのも確かなので、あと1、2作品は是枝監督作品を観ようと思ってます。