このところ小池さんが何か言うとスーパーが混む。
一番強烈だったのは先月下旬のロックダウン発言。
たしか夜の発言で、この前後から近所のスーパーでは混雑が始まっていたようだが翌朝に修羅場を見た。
ほぼ毎日通っている、わりと早朝開店するスーパーに開店後30分後くらいに行くと、けっこう大きな駐車場は満車、駐輪場もほぼ満車。平日の朝なのに。
店内はもちろん3密の極みでレジの列はとんでもなく長くなっていた。それもいまみたいにソーシャルディスタンスが広く言われる前だったのでかなり密な列。
しかも、みなさん大量の買物なのでなかなか進まない様子。
数年このスーパーに通っているが、かつて見たこともない光景になにも買わずに早々に退散したのは言うまでもない。
このときの買い占めや必要以上の買いだめにより流通がダメージを受けたのか、いまだにメーカーに在庫はあるのかもしれないが店頭にはなかなか並ばない商品があるように思う。
ロックダウンなんて言葉を使ったら、市井の人々は海外のような厳しい外出制限を思い浮かべてパニック的な行動をとるであろうことは想像に難くないはず。
せめて「日本では欧米のような都市封鎖はできないし、スーパーなどは営業してもらうので必要以上に買わないように」と言い添えてくれれば…
そして昨日、小池さんはまた言ってくれた。
「スーパーは密なので入店規制しようと思ってる」
これはまた来るぞと思いつつ、今朝、例のスーパーに行くと、案の定レジは大行列。
今回は距離をとって並んだり、必要最少人数での来店だったりで、前回よりは少なかったように思う。
しかし、ようやく平静を取り戻しつつあったスーパーが密になっていたのは事実。
「スーパーを密にならないようにしたい」という発言が結果的にスーパーを密にするという皮肉。
他のスーパーにもいくつか立ち寄ったら似たような状況だった。
せっかく各スーパーが自助努力で密にならないように対策して耐えてたところに、あの発言一発でこんなことになるとスーパーで感染リスクを背負って働いてる人たちもやりきれないんじゃないだろうか。
お上がテコ入れしないといけないような密になってるスーパーはあるのだろう。
しかし、そうでないスーパーもたくさんあるのではないだろうか。
この非常事態で細かいことは言ってられないだろうし、十把一絡げにならざるを得ないのもわからないでもない。
でも、やるなら曖昧な段階で小出しにポロっというのではなく、どう規制するか方針を決めてから言わないと入店規制という言葉が独り歩きして人々のパニック心に火がついてしまう。
入店規制の内容が新たな火種にならないことを願うばかり。
きっと小池さんは小池さんなりにがんばってるんでしょうし、それについてどうこういうアレじゃないですが、早くぼんやり買い物できるようになるといいですな。