今年はテレビでほとんどの高校野球の試合を観ています。
最近は高校野球に関する興味を失っていたのと、漫然と試合を観て時間を消費してしまうことをもったいなく思っていたので、この数年はほとんど観なくなったことを考えるとこれはある意味異状です。
今年はカミさんの夏休みが先週後半から今週いっぱいくらいまでと長く、いつもなら二泊三日などでどこかに出かけるところを、カミさんが自分の趣味の製作で自宅にずっといることが多くなったこと、さらに東京の天気が雨がちで個人的に出かける意欲もあまりないことで、漫然と高校野球のテレビをつけっぱなしにして過ごすことが多くなりました。
昨日は香川県の三本松高校が東東京の二松学舎大学附属高校に勝ちベスト8に進みました。
わたしが住んでいるのは東京ですが三本松高校を応援していました。
その理由は三本松高校が公立高校だからです。
わたしが若いころ、とくにいまから20~30年前の20代くらいまでの高校野球の応援校の優先順位は高い順から、
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自分が幼青年期を過ごした県の高校
↓
北海道・東北・北陸など雪国だったりして不利な条件があると思われる高校
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初出場校
といった感じでした。
当時は、わたし自身が公立高校出身ということもあり、公立高校が甲子園常連の強豪校と対戦して勝つのを見るのは、いわゆる GIANT KILLING 的爽快感がありました。
その内心には「野球をやるために高いお金を払ってもらって、練習環境などが公立高校には及ばないような恵まれた学校で暮らしている裕福で脳みそが筋肉なやつらに、慎ましく高校生活を送ってる子が勝つのは愉快痛快」という偏った考えがあったと思います。
いまでは先の応援優先順位を含めてこの考えがツッコミどころ満載だと思ってます。
その後、高校野球の興味を失ってからたまに観戦すると、そういった GIANT KILLING などといったことよりも、高校生ならではのいい試合が観たいという感覚になっていました。
そういった視点で観戦すると、やはり強豪と言われる私立の甲子園常連校は走攻守すべてによく訓練されていて、締まったゲーム、つまりいい試合をすることが多いと感じるようになりました。
とはいえ、いまでも公立高校が出ていたら、どちらかというと公立高校寄りで応援することが多いですが、それは 以前のような偏った考えではなく純粋に、相手校がどこであれ公立高校でもいい試合をしてくれるならそれはそれで素晴らしい、という観点になってます。
そんな中で観た昨日の三本松高校と二松学舎大学附属高校の試合は、三本松高校の投手の素晴らしいボールコントロールと粘り強い守備が観ていてとても気持ちいいものでした。
もうベスト8に残っている高校は甲子園常連的な強豪校ばかりで、厳しい試合になるかもしれませんが、引き続きいい試合をしてほしいものです。