『「ピアノ力」をつける!-これなら弾ける、かならず続く』(角聖子著)という本を読みました。
著者はNHKの教育テレビの「趣味悠々」などでも講師を務めたことのある人のようで著書も多数あるみたいですね。
ここでいう「ピアノ力」とは、
いくつから始めようが自在にピアノを扱えるようになる方法を身に付け、本当の意味でピアノを楽しむ
ことのようで、ピアノの難しさなどに関する誤解を解きつつ、肩の力を抜いて楽しもうという趣旨の本です。
この本を手に取ったのは、ブラインドタッチで弾けるようになりたいと思い、図書館でたまたま開いたこの本の目次にブラインドタッチのことが書かれていたからでした。
この本で書かれているブラインドタッチの練習方法で、わたしの課題となっているのは「移動するナチュラルポジションの練習」ですが、この本では、
ひとつのナチュラルポジションから別のナチュラルポジションに移動する時は、目を使っても構いませんが、凝視しないように。視線をフッと移す程度にして、あくまでも耳でよく音を聴きながら、移動する幅感覚を手に覚え込ませるように心掛けてください。
と書かれて、童謡の「ふるさと」を例にオクターブ感覚の練習方法が説明されてますが、やはりコツみたいなものがあるわけではなく、ひたすら練習して身に付けるしかなさそうですね。
ブラインドタッチについては、あまり得るところはなかったんですが、この本自体はわたしのように独学でピアノをしている人には、練習を続けるヒントのようなものが散りばめられています。
たとえば、
ピアノを弾いていると、いくら練習してもうまくならないと感じる時が一度はやってきます。自分のことが情けなくなり、希望を失って辞めてしまう。あるいは辞めたくなってしまうようです。
でも、私の目から見ると、とても進歩していると感じる時期であることも多いのです。
として、いくつか生徒さんの例を挙げてるんですが、そのなかで「やめようと思ったときに弾けた」というのがあり、これってなんとなくわかるんですよね。
ウクレレでもスランプに陥って、2、3日離れて改めて弾いてみると意外と弾けなかったところが引けたりして。
この「自分が情けなくなって」という部分が、実は自分の力を認識する力がついてきている証のようなものなのかもしれない、なんて。
だから、あまり前進してないように感じる時でも、惰性でもいいから楽器に触れ続けることが大事なんじゃないかなー、と思ったりするわけです。
ピアノはウクレレと違って楽譜の数が多いですが、こういった練習などに関する本も豊富なので、これからもちょいちょい読んでいきたいと思います。