大阪府知事が会見でコロナ対策として、イソジンなどのポピドンヨードを含む、うがい薬の使用を勧めたらしい。
案の定、ドラッグストアからうがい薬が消え、転売ヤーが高額で出品といういつもの流れに。
みんながうがいすることに問題はないとは思うが、結果的に本当にうがい薬が必要な人が買えなくなるという高性能マスクや消毒液と同じような状態。
その後の知事の会見で、うがい薬で予防や治癒の効果は認められてないと自ら弁明。しかし時すでに遅し。
4月の小池さんの(実際にはできるはずのない)ロックダウン発言後のスーパー三蜜状態といい、なぜに行政のトップは自身の発言の影響力に想像力が及ばないのだろうか。
あるいは原稿があったのだとしたら、誰かチェックして懸念を申し上げることはなかったのであろうか。
いずれも「確証がない」「実施できない」ことを公に発言したことで市民を混乱させたという点で共通している。
小池さんも時を同じくして、家族間での歯磨き粉共有を避けるように発言したところ、歯磨き粉の売り上げが伸びたと聞く。こちらも小池さんのその後の会見でさらりと真意を説明。
ある意味、コロナに効くと謳って怪しい商品を売る業者に似た際どさ。
まあ、うがい薬は冬場のようにコロナ以外で必要な人は少ないだろうし転売は違法らしい、また、歯磨き粉について売り切れるほどの騒ぎにならなさそうなので、影響はそれほど長くは続かなさそう。
もちろん、そんな発言で市民を煽るワイドーショーや、いちいち踊らされる市民がどうなのかということもあるが、あのトイレットペーパー騒ぎの構図を知っているはずのお二人の配慮の無さに少し残念な気がしている。
いずれの知事も頑張っているのだと思うし、これからも頑張ってほしいと思うだけにコロナ以外のところで不要な騒動を起こさないことを願っている。