映画『三度目の殺人』(是枝裕和監督)を観ました。
先月下旬に観た、
に引き続き、最近集中して観てる是枝監督作品シリーズです。
いままで観てきたのは『誰も知らない』『そして父になる』『歩いても歩いても』『海よりも深く』で、今回で5作品めとなります。
これまでの作品は是枝監督得意の家族模様を描いた作品だったんですが、今回は法廷サスペンスです。
出演者も、是枝監督作品ではお馴染みの福山雅治や広瀬すず以外にも、役所広司、斉藤由貴、吉田鋼太郎、橋爪功(いずれも敬称略)とかなりゴージャスです。
是枝監督は自分が生涯撮れると思われる映画の本数から逆算して、まだ動けるうちに冒険しておきたいみたいなことをどこかで言ってた(or 書いてた)のを見たことがあるので、この作品もそういう作品のひとつなのかも。
とはいえ、メインとなるテーマは法廷を中心としたドラマですが、背景にはやはり家族模様が流れているのは是枝監督ならではないかと。
是枝監督の映画といえば観たあとにもやもや感が残るのが常ですが、今回も例によってすっきりしません。
まあ、家族模様のストーリーがすっきりしないのは慣れてきたんですが、今回はサスペンスものであったり、演出的に何かのメタファー的なものやサイキックな感じとかがあったりといろいろあり、すっきりしない感はいままで観た作品中ではMAXだったかも。
まあ、少し整理したいという意味も含めてネットでいろんな意見を見たんですが、みなさんそれぞれいろんな解釈をされてましたが、基本的に「第三の殺人」の意味と監督が司法の問題的なところは一致してるように見受けられましたが、それ以外はかなり千差万別。
個人的には細かいことはさておき、
ということに集約されているんではないかと思った次第です。