昨日、『世界の酒類辞典』なるものが、ゆうメールで届きました。いわゆるダイレクトメールというやつですね。
酒の通販カタログ
本の内容は、表紙に「お酒の通販カタログ」と表示されているように、商品写真に簡単な説明と価格と商品番号が掲載されているカタログで、ところどころに小さな特集記事やうんちくが入っているというものです。
お酒だけでなく、ノンアルコールドリンク、割りもの、おつまみ、グラスや食器など酒に関するものから、なぜか たばこ、灰皿、ペット用品まで、約300ページ延々と掲載されています。
株式会社庄司酒店
発行しているのは、株式会社庄司酒店という大分県にある会社です。
わたしは、この会社でお酒などを買ったことはないので、たぶんどこかに登録している住所がこの会社に渡って送られてきたのだと思います。
この会社は、酒類.com というサイトを運営していて、この本に掲載されている商品はすべてサイトでも購入できるようです。
このサイトのトップページには、この本が「定価1,500円(税込)」と表示されたバナーがありますが、クリックしたページでは期間限定で無料で配布されています。
月刊『リカーズ』
この会社は、『リカーズ』(定価税込2,000円)という月刊誌も発行していて、こちらは5月号で創刊32年で386号と、実にバブルのころから発行しているようです。
こちらはこちらで業務店用通販サイト リカーズオンラインショップ を運用しています。
誰かがTwitterにアップした『リカーズ』の写真を見る限りでは『世界の酒類事典』とよく似た内容のように見えるので、『世界の酒類事典』はこの『リカーズ』の個人向け版ということですね、きっと。
この会社はコーポレートサイトも持っていて、その沿革によると、
1986年 酒の通信販売の先駆け
…
2013年 酒類事典発刊
とあり、1986年から数えるに月刊『リカーズ』の発行年数と一致します。
ということは、バブルのころからカタログ販売で飲食店などを中心に実績を築き、その後個人向けのカタログ販売に乗り出したというのが、この『世界の酒類事典』ということなのかもしれないですね。
ネット通販の時代にカタログ通販?
しかし、このネット通販が当たり前の時代に、わざわざコストのかかるカタログを発行する理由はなんでしょうかね。
1ページに最大30個の商品を掲載できるレイアウトなので、一覧性はブラウザ、とくにスマホよりは断然いいですし、商品を見ながらページをめくるのは店頭在庫が豊富な実店舗で棚を見て回るような愉しみもありそうなので、ネットとは違った切り口の誘導にはなるかもしれません。
コストについても、特集やコラム的なページ以外は、自動化できそうなので組版などにはそれほどコストはかからないのかもしれません。
また、印刷・配布コストも、あまたある酒類を販売するネット上の業者との差別化を考えた場合、新聞や雑誌などに掲載することを考えればそれなりに費用対効果があるのかもしれません。
ちなみにYouTubeにCM動画が。
あとはネットを使わない中高年などをターゲットにしていることも十分考えられますね。
わたしの個人情報がこの会社に渡った際に、年齢や世代情報で絞り込まれていたとしたら、そういうターゲットとみなされたのかもしれません。
まあ、わたしはカタログでもネットでも通販では酒は買わないですが。